専門医の現状

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専門医の現状

わが国の専門医数について

日本専門医制評価・認定機構(平成25年8月現在)による基本領域学会の認定医数をみると、日本内科学会の総合内科専門医15,125名と内科領域は幅広いにも関わらず、日本小児科学会の小児科専門医14,940名、日本産婦人科学会の産婦人科専門医12,559名とほぼ同数にとどまっています。

さらに、内科の中でも、日本消化器病学会の消化器病専門医18,876名、日本循環器学会の循環器専門医12,830名と比較し、日本呼吸器学会の呼吸器専門医は5,149名、血液専門医は3,154名と少なく、呼吸器専門医、血液専門医は、消化器内科専門医のそれぞれ4分の1、6分の1程度ということになります(下表)。

日本専門医制評価・認定機構(平成25年8月現在)

基本領域学会
日本内科学会 総合内科専門医 15,125名
日本小児科学会 小児科専門医 14,940名
日本産婦人科学会 産婦人科専門医 12,569名
Subspeciality学会
日本消化器病学会 消化器病専門医 18,876名
日本循環器学会 循環器専門医 12,830名
日本呼吸器学会 呼吸器専門医 5,149名
日本血液学会 血液専門医 3,154名

高齢化社会を背景に呼吸器疾患はますます増加傾向にあり、社会的ニーズは大きいのですが、それに応えるべき人材が不足しています。当然ながら更なる基礎的あるいは臨床的研究を進めるべき未解決の分野が多く残されています。また、日本血液学会の血液内科専門医は3,154名と呼吸器専門医と同様に少数といわざるを得ません。将来的にも呼吸器・血液内科専門医の需要は著しく高く、医師として市中病院に勤める際も、売り手市場の専門領域といえます。是非、若い先生方や医学生の皆さんにはそのことを理解して将来の進路を選択していただきたいと思います。